安房国礼三十四観音霊場 
 第一番〜第九番
 

安房の国礼三十四ヶ所観音巡礼は、鎌倉時代、御堀河天皇在位の貞永元年(1232年)、悪疫が流行し、飢餓にも襲われ、世情が百鬼夜行の散々たる有様だったことに心を痛めた時の高僧たちが相図って、安房国内に奉安する観世音菩薩にご詠歌を奉納し、厨子の帳を開いて巡り、拝んだことに始まるといわれている。
  「安房国礼観音霊場巡り」(コア南房総BOOKS)より抜粋
第一番 第二番 第三番
補陀落山 那古寺 潮音山 新御堂 船形山 大福寺
 
千手観世音菩薩 聖観世音菩薩 十一面観世音菩薩
補陀洛山 普門坊 千手院と号し安房五大寺の一つだそうです。

坂東三十三観音霊場の結願寺でもあり二度目の参拝となりました。

二番、二十二番、二十三番さんのご朱印もここで頂きます。
ちなみに他のお寺さんで書いてくれる人が不在の時は朱印さえ押してもらってくればここで書いてくれるそうです。
(各お寺さんのあんちょこが置いて有りました)
ガイドブックは売り切れでした。
真言宗の寺院で、もとは、横峰にありましたが、昭和42年に、現在の秀満院のあった場所に移されたとのことです。

もとの堂跡には、正徳4年(1714)に万人講により造立された石造地蔵菩薩立像などがあるそうです。

本尊は木造聖観音立像です。

ご朱印は一番さんで頂きます。
写真の左上に見えるのが観音堂です。

観音堂は断崖の中断に飛び出すように建てられており、一般に「崖の観音」と呼ばれでいるそうです。

観音堂が出来たのは正徳五年(1715年)、関東大震災で倒壊した後も同じように再建されたとのことです。

観音様は崖面中断に石龕(せきがん:石の厨子)を作って象容を浮き彫りにした麿崖(まがい)仏です。

観音堂からの海の景色はすごく綺麗です。
平成21年10月31 平成21年10月31日 平成21年10月31日
 第四番 第五番 第六番
岩峰山 真勝寺 海恵山 興禅寺 海光山 長谷寺
 
如意輪観世音菩薩  十一面観世音菩薩 十一面観世音菩薩
お寺さんの由来は長いので省略します。

里見氏の祈願所となり、永録年間(1558〜1570年)に兵火により灰燼に帰したが、尊像は火傷せず「火除けの観音」として信仰されたとのことです。

現在の本堂は昭和五年に再建されたものだそうです。

無住のお寺さん、初日、二日目はご朱印を頂けませんでした。

車の方はお寺さんに駐車場が無いので近くの市役所に停めて行かれると良いと思います。


長らくご無沙汰していましたが平成22年5月5日に再度伺いご朱印を頂きました。

ご朱印は本堂(観音堂)の中に差し替え用が置いてありました。
貞和元年(1345年)、夢窓国師の開山とするとあります。

写真は観音堂です。
本堂はこの右手にあります。

観音堂は、かつてはこの地の東山の麓にあったが、いつのころからか当寺の境内に移建されたとのことです。

ご朱印は参道を出て左に曲がり2件目のお宅で頂けます。
応永十三年(1406年)、僧・木鐸によって開山、享保十三年、僧・柏庭が再興するも火災により焼失、弘化元年(1844年)、僧・古道が再興するも明治四年(1871年)の暴風雨で倒壊、現存の観音堂は明治十四年に再建されたものだそうです。

「おつげ観音」と呼ばれています。

すぐ隣に番外の「水月堂」(大智庵)があります。

ご朱印を頂こうと電話すると奥さんらしい方から

「その辺で掃除していませんか?」

と、探しましたが見つかりません。
うろうろしていると側のお宅の奥さんが2階の窓から
「いませんか?、連絡して見ますから待ってて下さい」
「水月堂さんはそこの黒川さんですよ」
と、水月堂さんのご朱印を貰って出てくると御主人が自転車でやって来ました。
ご朱印は長谷寺の階段を降りた所の法福寺さんで頂きます。
御親切、ありがとうございました。
平成21年10月31日 平成21年10月31日 平成21年11月3日 
第七番 第八番  第九番
瑞雲山 天寧寺 乾坤山 日本寺 鹿峰山 信福寺
 
千手観世音菩薩 十一面観世音菩薩 如意輪観世音菩薩 
二階堂隠岐入道行盛が建長年間(1249〜1256年)に開創とあります。

本尊は、禅師が中国の天寧寺からもたらした釈迦如来像で寺名の由来はこれによるものだそうです。

観音様は千手観世音坐像、明歴元年(1655年)に火災で観音堂を焼失した際、焔の中から得られたもので「焼けずの観音」と称されるとのことです。

古来より、この地方の大寺で多くの末寺を抱えているそうです。

訪れた時は丁度、法要の前で始まってなくてラッキーでした。
こちらはやたら広いお寺さんで日本一の磨崖仏の大仏さんがあります。
総高:31.05m、座高:21.30mもあるそうです。

当寺の縁記は、神亀二年(725年)、聖武天皇の勅願により行基菩薩が開創したと伝えられるとのことです。

大仏さんの当たりは人手が沢山ですが、観音堂には人気がありませんでした。

写真は観音堂です。

観音堂は表参道を登って表参道管理所の手前にありますが、ご朱印は大仏さんの所の売店でもらいますので中に入る必要があります。
(600円です)

車の場合有料道路と無料道路がありますが無料道路から登った方が観音堂までは近い気がします。
開山は慈覚大師、本尊は行基菩薩作と伝わるそうです。

こちらはお寺さんへの行き方が結構大変です。
@富津館山道路の鋸南保田ICを降りて34号線を右に行きます。
A高速の下を潜ってから400m程の右側の橋(最初の橋です) を渡ります。
B橋を渡ったら直ぐに右折、そのまま300m位川沿いに走ります。
C道なりに行くと畑の中を少し走ってT字路を右に行くと又T字路にぶつかるのでこれを左に行きます。(ちなみに右は橋です)
D後は道なりに行くと山を登って行き200m位でつきます。
山までの道は非常に狭く、車が1台通れる程度、山道は結構急でアスファルトに苔のようなものが着いているので下手をすると滑りますので注意が必要です。

ご朱印は存林寺さんで頂きます。
(2〜3kmはあると思います)
住所:安房郡鋸南町元名1183
平成21年11月3日 平成21年11月3日  平成21年11月3日 

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