武相四十八観音霊場  第二十五番~第三十六番
 
第二十五番 第二十六番 第二十七番
金剛山 普門寺 大龍山 長徳寺 瑞石山 清水寺
聖観世音菩薩 如意輪観世音菩薩 正観世音菩薩
高尾山・薬王院の末寺で、天平年間の建立という。(当時は観音院)

頼真により中興開山、諸堂を建立し金剛山・普門寺となる。

観音堂は境内の不動堂の左手、宝歴七年(1757年)に再建されたもの。

札所本尊の聖観世音菩薩は平安時代後期のものと考えられ、安永七年(1776年)の厨子に納められている。
当寺は慶長年間の建立。

鳫山良長が合戦で戦死した者の霊をとむらうため、下大島の崖下に小堂を建て自ら出家して供養したのが始まり。

のち津久井の朽雲寺から宗山洞益和尚を迎えて開山とした。

観音堂は焼失し、如意和観世音菩薩は本堂に安置されている。
観音堂、鐘楼、水屋などの建造物は天保年間(1830~43年)に建立されたもので、町田市指定有形文化財となっている。

札所本尊の正観世音菩薩は鎌倉時代の作。

境内には享和二年(1802年)の「西国秩父坂東御詠歌講中供養塔」、寛政三年(1791年)の「秩父坂東西国百箇所供養塔」など、観音霊場に関する石造物が残されている。
平成23年4月16日 平成23年4月16日 平成23年4月3日
 第二十八番 第二十九番 第三十番
施弥山 慈眼院 福生寺 施弥山 慈眼院 福生寺 白瀧山 高巌寺
<元町自治会館>
十一面観世音菩薩 正観世音菩薩 正観世音菩薩
二十八番の札所は十一面観世音菩薩で、「荒ヶ谷戸の観音様」と呼ばれ、田端の観音寺に祀られていたもの。

それを福生寺の先住が、第二十九番の観音堂に合祀されたものです。

二十九番の札所は福生寺の観音様で、寺への道に入ると正面の高台にある観音堂に安置されている。(山門を入って左側です)

桧の一本造りで、彫眼、宝冠も彫り出し、左肘、右腕までが桧の一材である。

東京都指定有形文化財だそうです。
高巌寺は、上溝の元町自治会館と同居している。

観音堂は、もと堂ヶ谷戸というところにあったものを、明治末に現在地に移されたものといいます。

この時、信者の管理から自治会の管理となった。

安産・養蚕加護の観音として信仰されている。

道路に面したところに、慶応三年(1867年)の石碑があり台座に「高厳寺」と刻まれている。
平成23年4月3日 平成23年4月3日 平成23年4月17日
第三十一番 第三十二番 第三十三番
声音山 観心寺 補陀山 清水寺 吉祥山 覺圓坊
正観世音菩薩 十一面観世音菩薩 聖観世音菩薩
松本左近景宗(第九十七代・村上天皇の宮中警備の武士)の開山。

道路に面して、昭和十四年(1939年)のご開帳の時に建立された「武相三十一番札所 正観世音菩薩」の碑がある。

お堂は度々水害に遭い、慶長十九年(1614年)に現在の地に遷された。

ここも原当麻自治会の集会所となっているようです。
坂上田村麻呂が大同二年(807年)に草創したと伝わる。

補蛇山という山号は観音の浄土を意味するものであり、慶長年間に本尊の千手観音が盗難にあったが、同時に寺の井戸から現在の十一面観世音菩薩が出現し、本尊としたという。

古代から遺跡も多く、中世には田名、当麻、上溝、下溝などは要所であった。

永録十二年(1569年)に、武田信玄が小田原を攻めたとき、ここ下溝を通って膳坂に陣を置いた。
元は近江国の三井寺の坊中の一寺で康平六年(1063年)、覚円僧正が同寺金堂裏に開基した。

本尊の聖観世音菩薩は、のち三井寺炎上のおり鈴鹿山北麓、また木曽義仲の墓のある近江国栗津中之里に移り、それから武州多摩群木曽が義仲の縁の地として、石川氏が京都の聖護院に参った時、現在の地に移したものと伝えられる。

この辺は町田街道の一つ裏手の道で、旧街道のおもかげを残している。
平成23年4月17日 平成23年4月17日 平成23年4月17日
第三十四番 第三十五番 第三十六番
柳澤山 泉蔵寺 上柚木 観音堂 富亀山 圓通庵(養樹院内)
十一面観世音菩薩 准胝観世音菩薩 准胝観世音菩薩
下小山田村は、元録十三年(1700年)、村高の一部が柳澤備後守信尹に与えられた。

正徳五年(1715年)、柳澤氏が創建した寺が泉蔵寺で、したがって柳澤山という山号がつけられている。

山号も柳澤氏の「柳澤」よりとったもの。

江戸時代には観音堂があったが、現在は無く十一面観世音菩薩は昭和五十四年(1979年)に建立された本堂に安置されている。
「絹の道」のある鑓水西方、由木街道から北に入った神明神社へ登る途中に上柚木の観音堂があります。

以前は地区内の並木原にあったが、明治のはじめに火災にあい、ここに堂を移した。

江戸時代は三間四方の堂で、長さ二尺あまりの石制の准胝観世音菩薩が安置されていたという。

明治の火災後に本尊の准胝観音を祀り、神明講中の人々がお守りしている。
JR横浜線・淵野辺駅の北西、町田街道の常盤から北上し、途中右に入ったところに、養樹院があります。

圓通庵は境内に入って左手です。

准胝観世音菩薩が安置され、女性の守り本尊として信仰されている。

庵の正面右手の石柱には「武相三十六番普蛇所」と刻まれている。
平成23年4月3日 平成23年4月9日 平成23年4月3日
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