白雉三年(651年)に幸徳天皇の勅願所として開山。
本尊の秘仏「千手観世音」のあらたかな霊験が朝廷に聞こえ、七堂伽藍の建立や寄料田を付されるなどの加護をうけました。
長い年月の間に難火による消失や、戦国の焼き討ちに見舞われるなどの波乱もありましたが、地域宗派を越えて能登人の厚い信仰の中で復興され、守られながら歴史を重ねてきました。
駐車場の左側の道を車で上がることもできますが、急勾配でせまいので登らない方が良いと思います。 |
寺伝によると、昔、由利弱大臣という勇傑の人があり、天皇の命で悪盗賊を征伐しましたが、奸邪のさまたげにあい、都に帰ることができなくなりました。
一羽の鷹を愛し、その脚に書を結んで放つと、家に飛んで返書を得て帰ってくるのでしたが、ある時、嵐に会って波に呑まれ海中に沈んでしまった。
都に復帰できた大臣はこの鷹の菩提を弔うため寺院を創建し千手観音を安置したのです。 |
明泉寺縁起は白雉三年(652年)に開創された真言宗の古刹であります
孝徳天皇により勅願時と定められ弘仁年間には弘法大師の修行も伝えられています。
平安時代の初期の本尊千手観音立像を始め丈六の阿弥陀如来坐像、木造では最大といわれる釈迦如来坐像、鉈彫りの阿弥陀如来立像、十二神将など多くの藤原時代の仏像が遺存することによって古代の明泉寺を偲ぶことができます。 |