当岩屋堂観音の由来について確かな文献はないが、伝説として今に伝わるのは永禄年間の頃この付近一帯を領有していた中田加賀守(禄高三万石)が建立したもの。
その昔、洪水の時に山が崩れ土中より二尺余りの正観世音菩薩像が現れたので、お堂を建て御本堂としたもので岩屋堂観音と呼ばれるようになったとのこと。 宮前公会堂に接続 |
天文十八年(1549年)に創建。
延宝七年(1679年)六月火災を蒙り堂宇古文書等灰燼に帰したが、宝暦五年(1755年)第十八世妙誉頂眼上人檀信徒有縁の方々より喜捨を得て再建された。
聖観世音菩薩は立像(像高四十四㎝)一本造り彫眼天衣両足先。厨子の銘には聖観世音菩薩御丈一尺三寸の立像とある。 |
中興開山・恵海法印。
過去帳によれば武州品川の僧寿仙房天文五年(1536年)入院とあるので開基はその頃かと思われる。
観音像は山州清水の観音を模した奈良時代の僧・行基菩薩(668−749)の作と云われている。 |