徳願寺山の中腹にあり、開山は興国玄居で古くは大窪寺と言い、山岳密教の寺であった。
大窪寺は鎌倉初期の古写経の奥書にも登場する寺名として歴史は古い。
戦国時代、今川義忠夫人(北条早雲の妹)の菩提寺として曹洞宗徳願寺となった。
安部七観音の一つで、静岡市を代表する古寺でもあります。 |
開創年代と開基は定かではないが、嘉禄年間(1225~27年)の草創という。
その後、文明十二年(1480年)、甲斐の悦道和尚が寺の廃跡を再興し天桂山歓昌院と称して曹洞宗に転じた。
はじめは、長野県小県群称津村・定津寺の末寺であったが、本末争いのため甲府市塚原の恵運院下に入った。
観音札所は、初め当寺の末寺・慈昌寺であったが廃寺により合併された。 |
耕雲寺は十六番・増善寺の末寺であったそうです。
一時、廃寺となったが、のちに臨済宗に転宗した。
再び宗教活動を始めたのが、貞亭四年(1687年)とあります。
御禁制のキリシタンの異教徒に宗教を越えて愛の手を差し伸べたらしいことを「駿府記」がわずかに伝えているそうです。
写真左手が観音堂です。 |