多摩川三十四観音霊場  第十番~第十八番
 
第十番 第十一番 第十二番
塩釜山 清鏡寺 清谷山 蓮華院 真照寺 慈眼山 唐仏院 観音寺
十一面観世音菩薩 千手観世音菩薩 聖観世音菩薩
「藤原阿尊、関東巡礼の折り、当地にて夢枕に立たれた観音様のおつげにより、観音像一体を奉納す。」とあります。

明治の火災により堂宇を焼失、同十四年再建され現在に至っています。

本尊は千手観世音菩薩、その右には十一面観音像が安置されており、都指定文化財(鎌倉初期の作)に指定されている。

清鏡寺はもと天台宗の寺院であったが下柚木の永林寺第四代妙庵長銀大和尚により文禄元年(1592年)曹洞宗として開かれた。

武相四十八観音霊場の第十番札所でもあります。
真言宗智山派でもともとは高幡山金剛寺の末寺でした。
開基は弘意僧都で長元九年(1036年)三月三日入寂と記録されていることからも、約千年前、藤原氏全盛時代の長和年間(1012~16年)、あるいはそれ以前と考えられています。

その後天正年間、安土、桃山時代に法印善意によって中興されています。

本尊は大日如来で元禄九年(1696年)に作られたものです。大正10年(1921年)、火災に遇い、この大日如来と山門以外、堂宇、仏像、古文書などすべて消失してしいました。

武相四十八観音霊場の第八番札所でもあります。
建久三年(1192年)、後鳥羽天皇の御代、唐僧、観音尊像を草庵に安置してより、中興・増繁阿闍梨を経て、明和年間(1764~71年)、類焼を被り七世・秀慶和尚が再建し、更に昭和四十七年、現在十六世・聖匡和尚が再建。

武相四十八観音霊場の第七番札所でもあります。

ベッキーちゃんデザインの団扇を頂きました。
平成23年7月16日 平成23年7月16日 平成23年7月16日
 第十三番 第十四番 第十五番
金剛山 福昌寺 無量山 竜安寺 青龍山 龍厳寺
魚藍観世音菩薩 聖観世音菩薩 聖観世音菩薩
金剛山福昌寺は僧恵賢が天正年間(1573~92)に開山したといわれる。

大正12(1923)年の大震災前夜に落雷のため、『江戸名所図会』に描かれ ている茅葺屋根・寄棟造りの本堂などを消失している。

幸いにも、恵心僧都の作 といわれる本尊の木造阿弥陀如来立像と一冊の過去帳が残った。

過去帳から見て徳川3代将軍・家光に仕え、菅村を知行した旗本の中根壱岐守 正盛が領地を寄進し、福昌寺を再建したようである。
天正年間(1573~92年)に開基・輝道居士の創建。

世田谷慶元寺開山・真蓮社空誉上人によって念仏弘通、衆庶を教化せられたに始まる。
創建年代はわからないが『深大寺文書』によれば永正元(1504) 年2月に実海が中興したと伝えられている。

実海は、上野・寛永寺を開いた天海 僧正の弟子といわれており、創建の年代は天正元年(1573年)の可能性も推定 されている。

本尊は木造阿弥陀如来立像であり、観音・勢至の両菩薩を伴う3尊像である。

俗に「福禄大黒天」といわれる木造大黒天半跏像は伝教大師作、観音像は慈覚大師作、子育て不動尊は恵心僧都作と伝えられる。

写真は観音堂です。
平成23年6月25日 平成23年6月25日 平成23年6月25日
第十六番 第十七番 第十八番 
樹光山 浄土院 常楽寺 神向山 常演寺 大悲山 明照院 観音寺
聖観世音菩薩 聖観世音菩薩 千手千眼観世音菩薩
常楽寺の創建年代は不詳ですが、行基菩薩の創建とも慈覚大師の創建と伝えられ阿弥陀、観音、勢至の三尊を奉安したのが始まりとされています。

僧良順が永禄元年(1558年)に中興、寺領7石5斗の御朱印を拝領したといいます。

写真は観音堂です。
中興上人を良賢という。

当山の山号を神向山と称するは、 旧甲州街道をへだてて八幡神社と正対する由。

古来より仁王護摩供を伝え仁王像は田比首羯摩作である。

又、 天台高声念仏の祖、 但唱上人ゆかり の寺で境内に上人供養塔がある。

元深大寺末寺のひとつで武蔵国司蔵宗の乱の時深大寺とともに逆賊降伏の修法の念仏道場としてさかえた。
室町時代、 天文永禄 (1532~58年) の頃、 開山法印秀海によ り創建されました。
開山秀海より第七世盛慶に至るまで東叡山末でしたが、 第八世盛珊[正徳年間 (1711年)]に深大寺末となりました。

元和三年(1617年)に火災により事蹟旧記を失い、 萬治年間(1658年)に、第八世盛珊が陵山の兆 域内 (現在地) に移轉し第九世義圓が享保三年(1718年)に古墳の北側に本堂を改造しました。

本尊阿弥陀如来、 脇侍観世音菩薩、 脇侍大勢至菩薩の三尊仏は運慶の御作と伝えられ、 観音堂には、 千手千眼観世音菩薩が延寳年間(1673年)に奉安されました。
写真は観音堂です。
平成23年7月9日 平成23年7月16日 平成23年7月16日
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